Sep.10 Issue

ワシントン DC開発フォーラムの皆様

今回のご連絡(9/10)は以下の12点です。

【1】来週のBBLのご案内:
―日本の対外援助の今後を考える(9/15)
―企業の社会的責任(CSR)の開発的側面を考える(9/17)
【2】先週のBBLのご報告:「アジア金融危機を振り返って
  ーIMFは何を誤り、何を学んだか」(9/4)
【3】評価ネットワーク:コンサルタント/シンクタンクによる評価
【4】アフリカ・ネットワーク:エイズ薬、リビア、ルワンダ他
【5】紛争と開発ネットワーク
【6】金融資本市場整備ネットワーク:FASPの日本レポート
【7】地球に乾杯!NGO:東ティモールの複雑な言語問題
【8】GRIPS開発フォーラム
【9】開発質問箱
【10】東アジア開発イニシアティブ(IDEA)福岡シンポジウム(8/30)
【11】国際協力フェスティバル開催のお知らせ(10/4・5)
【12】世界銀行・JICA共催 DPI日本会議協賛 「障害と開発」に関するセミナー

【1】来週のBBLのご案内
1. 9月15日(月)
「日本の対外援助の今後を考える」
キックオフ:キャロル・ランカスター氏(ジョージタウン大学教授)
会場:JBICワシントン事務所・会議室
   1909 K Street, N.W., Suite 300, Washington, DC
   Tel: 202-785-5242、Fax: 202-785-8484
次第:12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
12:30頃から キックオフ
13:00頃から 自由討議(14:00終了)

当日は援助政策の専門家であるジョージタウン大学ランカスター教授が
プレゼンテーションを行いますが、同教授は、1993年〜96年までUSAIDの
副長官を務めたこともある援助政策の専門家です。
http://www.developmentforum.org/records/material/030915lancaster.ppt

出席される方は、会場準備等の関係上、9月14日(月)正午までに、本フォーラム
BBL担当・江尻(yumiejiridev@aol.com)に氏名・所属先をご連絡いただければ幸い
す。(事前連絡が間に合わなかった方は当日会場に身分証明書をお持ちください。)

*********

<ランカスター教授略歴>
http://www.georgetown.edu/departments/government/faculty/lancastc/lancastcCV
.pdf

現在、ランカスター教授は、過去50年間の先進国による援助政策のレビューを
目的とした著書を執筆中であり、そのケーススタディの一つとして日本の援助を
取り上げることとなっています(末尾の著書概要参照)。そのため、10月5日(日)
〜10月14日(火)に東京を訪問し、日本の援助関係者等へのインタビューを行う予定です。

今回のブラウンバックランチは、その前段階としてDCにいる日本の経済協力関係者
との意見交換の場を設けるもので、双方向でのディスカッション形式とすることを
考えています。ランカスター教授の関心は、援助政策の形成プロセス(世論・
利害関係者による影響含む)にあるため、様々な立場の人から意見を聞きたいと
言っています。よって、DCにて開発に関連する実務、研究を行っている方々に幅広く
ご参加いただき、コメントを頂ければ大変有益だと考えておりますところ、よろしく
お願い致します。

(参考)著書の概要は以下の通り。

(1)題名:> ”> Fifty Years of Foreign Aid: An Analytical History> ”
(2)目的:過去50年間の二国間援助の歴史をレビューすることを通じ、なぜ先進国
政府は途上国援助を行ってきたのか、その外交及び途上国開発に与えるインパクト
は何であったか、という点を分析すること。

(3)構成案
1章:イントロダクション
2章:外国援助:過去50年の歴史
3章:外国援助の道徳的理由(the moral basis)
4章:外国援助の目的
5章:国内政治と外国援助
6章:外国援助の機構とマネージメント
7章:援助の役割・機能 (How Does Aid Work?)
8章:援助の効果 (Aid Effectiveness):外交目的の達成
9章:援助の効果 (Aid Effectiveness):開発目的の達成
10章:今後の外国援助の方向性

(4章〜6章部分で日本に関するケース・スタディが行われる予定。また、日本以外に
も米国、イギリス、フランス、デンマーク、スウェーデンに関するケース・スタディ
が行われ、各国のケース・スタディの結果は、各々約50〜60ページに纏められる)

2. 9月17日(水)
「企業の社会的責任(CSR)の開発的側面を考える」
キックオフ:泉泰雄世界銀行欧州中央アジア局産業金融セクターマネージャー
          上村太一氏(ジョージタウン大学)
会場:JICA米国事務所・会議室
       1776 Eye Street, N.W.Suite895, tel:202-293-2334
次第:12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
      12:30頃から キックオフ
      13:00頃から 自由討議(14:00終了)

当日は、自らも民間企業の経験のある泉泰雄世界銀行欧州中央アジア総局
産業金融セクターマネージャー及び上村太一氏(ジョージタウン大学)から
問題提起のあと、出席者によりブレインストーミング/意見交換を行う予定です。
出席される方は、会場準備等の関係上、9月16日(火)正午までに、
本フォーラムBBL担当・江尻(yumiejiridev@aol.com)に氏名・所属先を
ご連絡いただければ幸いです。(事前連絡が間に合わなかった方は当日会場に
身分証明書をお持ちください。)

【2】先週のBBLのご報告:「アジア金融危機を振り返ってーIMFは何を誤り、
  何を学んだか」(9/4)

9月4日、ワシントンDCフォーラムBBL「アジア金融危機を振り返って−IMFは何を誤り、
何を学んだか−」をテーマに約15名の出席を得て、JICA米国事務所にて開催されました。
冒頭に、高木信二氏(IMF独立政策評価室(IEO)審議役、大阪大学経済学部教授)
より、先生がチームリーダーをつとめられて本年7月に同室から公表されたレポート
「The IMF and Recent Capital Account Crises: Indonesia, Korea, Brazil」
の紹介がありました。本レポートには、大きな反響があり、先生の下にも、当時各国で
危機に携わった方やIMFウォッチャー等から多くのメッセージが寄せられたそうです。
また先生は 9月16日に日本においても、本内容を国際通貨研究所主催のシンポジウム
「新興市場国の経済危機を如何にして防ぐか(於 帝国ホテル)」でご紹介される
予定だそうです。

9月4日BBL概要

9月4日BBL資料

本レポート全文

【3】評価ネットワーク:コンサルタント/シンクタンクによる評価

リンクページにコンサルタント/シンクタンクを設けアイ・シー・ネット株式会社
(IC Net Limited)、グローバル・リンク・マネジメント株式会社(Global Link
Management)、財団法人国際開発センター(IDCJ)をリンクに追加しました。世界銀行
の開発評価会議においても、評価の担い手として、ドナーのみならず、被援助国政
府、受益者、そして、大学・シンクタンクなどの研究機関、NGOやコンサルタントな
ど独立した評価機関の役割が議論されていました。

http://www.developmentforum.org/evaluation/link.html

(評価ネットワーク・フォーカルポイント:藤木美里)
http://www.developmentforum.org/evaluation/

【4】 アフリカ・ネットワーク:エイズ薬、リビア、ルワンダ 他

今週は、世界貿易機構(WTO)が途上国によるエイズ・結核・マ> ラリアなどの
医療薬の安価での輸入を認可、国連の制裁解除を望むリビア政府が1989年の仏
航空機襲撃事件の賠償金引き上げに同意などのニュースがありました。

また、南アフリカの国際問題研究所ニュースレター9月号には、アフリカか
らの頭脳流出やルワンダ総選挙の総括が掲載されていますので、ご関心のある
方はご覧ください。
■南ア国際問題研究所ニュースレター9月号
“ eAfrica (electric journal of governance and innovation) ” (South
African Institute for International Affairs, September 2003) http://www.wits.ac.za/saiia/eAfricaSept03.pdf

(アフリカ・ネットワーク・フォーカルポイント:粒良麻知子)> http://www.developmentforum.org/africa/

【5】 紛争と開発ネットワーク:
紛争と開発ネットワークWebの新着情報のページをアップデ
ートしました。 あたらしく、世銀の、ワーキングぺーパー
“Community-driven Reconstruction as an Instrument in
War-to-Peace Transitions”
とInternational Crisis Groupの月刊マガジン Crisis Watch
を載せました。

http://www.developmentforum.org/conflict/new.html

また、今週9日より Conflict Prevention and Resolution Forum

(CPRF)のセミナー・イベントが再開されます。今回のテ
ーマは > ”Ending Dictatorship: Options for the
International Community
” です。
詳しくは、http://www.wilsoncenter.org/index.cfm?fuseaction=topics.home&topic_id=1411
をご覧ください。

http://www.developmentforum.org/conflict/index.html

紛争と開発ネットワーク 嶋影

【6】 金融資本市場整備ネットワーク:FSAPの日本レポート
今般(9月5日)、IMFによる日本の金融セクター審査(FSAP: Financial
Sector Assessment Program )レポートがIMFのウェッブサイト上で公表されまし
たので、ご参考までにお知らせします。
http://www.imf.org/external/pubs/ft/scr/2003/cr03287.pdf

FSAPはアジア金融危機の際に、金融セクターについての理解・モニターが十分でな
く、説得力のある改善策を示せなかったことの反省をもとに1999年にスタート
したプログラムです。約80カ国で行なわれてきており(途上国については世銀と
の共同作業)、公表に同意した約30カ国のレポートはウェッブサイト上で公表さ
れています。

FSAP日本レポートは、IMFによる本年の4条コンサルテーションの報告書
(http://www.imf.org/external/pubs/ft/scr/2003/cr03281.pdf)とあわせて、8月
の理事会で報告、議論され、両報告書とも、日本政府の同意を経て公表される運び
となりました。4条コンサルテーションの報告書の添付文書として位置付けられて
おり、その中心的なメッセージおよび当局との議論・政策対話の結果は、4条コン
サルテーションの金融セクター問題の部分に要約されています。

日本の金融セクター問題への対応策については、不良債権を取り除くことだけでは
なく、根っこにある企業セクターのリストラクチャー・再生を進めること、銀行等
のガバナンスを改善し、収益性を回復させる事、政府系金融機関の役割を縮小させ
ていくこと、資本市場の機能をさらに高めていく事などの重要性を強調しています。

本日本レポートは、今後アジアなどの他の国で金融セクターの評価作業が行われる
際においても、参考モデルのひとつとされていくものと思われ, また日本の金融
セクターの現状と問題点を英文でかなり包括的に記述している資料としても有用で
はないかと思われますので、dev-infoで紹介させていただきました。

【7】 地球に乾杯!NGO:>  東ティモールの複雑な言語問題

新たに次のコラムを掲載しています。

●9月8日/言語帝国主義の枠組み (坂本 欣也)
→グローバル化の進展と共に「英語」という一言語がEnglish Language
 Imperialismという形で我々の生活、政治、経済に影響している。日本の国、
 国民としての国際競争力を考える場合、英語にのみ焦点を当てるのでは
 なく、我々がこのような枠組みの中にいることに気づき、総括的に戦略を
 考えることが必要。
 http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/030908ks.html

●9月1日/企業、政府、NGO、現地のコミュニティ間の連携構築
       (黒田 かをり)
→セクター間の連携の際、企業の社会的責任(CSR)の議論がリスク管理
 や回避に集中しがちだが、現地で地元の人たちと連携し、そこのニーズ
 にどう応えるかを共に考え、戦略をたて、協働することは、企業とコミュニ
 ティ双方に大いに裨益するものである。
 http://mywebpages.comcast.net/NGOcolumn/030901kk.html

(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)
http://e-NGO.net

【8】GRIPS開発フォーラム

(1)JICA調達部の笹岡雄一氏、国際協力専門員の横関祐見子氏による「―
TICADIIIを契機に―包括的アプローチの提案」を掲載しました。援助協調やプロ
グラム化にあたり、個別技術協力案件を核としながら技術協力の中の多様なス
キームの組合わせ、コモンファンドへの拠出など、無償資金協力との組み合わ
せによる「包括的アプローチ」を提案しています。是非ご一読下さい。
(pdf ファイル、252KB)
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf03/ticad_approach.pdf

(2) 9月3日に日本評価学会主催セミナー「民間非営利セクターと戦略的アカ
ウンタビリティの構築」が開催され、「非営利組織評価理論」事業のデビット・
ブラウン氏が講演をしました。コメンテーターには日本のNGO関係者、ODA評価関
係者を迎え、フロアーを交えて組織のアカウンタビリティの現状と課題について
議論が交わされました。セミナー概要を掲載しました。(pdfファイル、20KB)
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf03/03.09seminar.pdf

(3) ベトナムの調和化をめぐる最近の情勢をまとめました。ベトナムは2003
年2月のDAC調和化ハイレベルフォーラムにおける「ローマ宣言」においてパイ
ロット国になるなど、調和化に対する取組みはローン主流の途上国の他地域でも参
考に資すると思われます。
http://www.grips.ac.jp/forum/2003/cprgs0309.htm

(4)CPRGS(ベトナム版PRSP)の最近の動きを一覧表にまとめました。内容の拡
充に向けた動き、実施枠組みの強化に向けた動き、そしてアウトリーチに向けた
動き、の3つの視点から問題点を洗い出しました。
http://www.grips.ac.jp/forum/2003/cprgs0308.htm

(GRIPS開発フォーラム:鈴木 明日香)
http://www.grips.ac.jp/forum/

【9】開発質問箱
 リンクを増やしました。引き続きトップページの質問への答を募集しています。

(開発質問箱:藤本奈美)
http://www.developmentforum.org/questions/

【10】東アジア開発イニシアティブ(IDEA)福岡シンポジウム(8/30)
東アジア開発イニシアティブ(IDEA)は、昨年1月に小泉総理が東南アジアを訪問した際、
「共に歩み共に進む」精神を開発分野で打ち出すものとして提唱されたものです。今次
シンポジウムは、昨年8月に東京で開催された閣僚会合のフォローアップとして、東アジアの
開発経験を分析・整理し、これを東アジアの更なる発展及びアフリカをはじめとする他の地域
の開発のために役立てていくことを目指したものです。このシンポジウムの概要と評価は
以下のウエブサイトに掲載されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/seisaku_3/idae_fukuoka_gh.html

【11】国際協力フェスティバル開催のお知らせ(10/4・5)
10月4,5日に開催される国際協力フェスティバルの案内が以下のウエブサイトに
掲載されています。
http://festival2003.visitors.jp/

【12】世界銀行・JICA共催 DPI日本会議協賛 「障害と開発」に関するセミナー
 昨年6月に世界銀行障害と開発担当総裁付アドバイザーに就任したジュディス・
ヒューマンの来日にあわせ、世界銀行・JICA共催、DPI日本会議共催で、本件
セミナーが開催されることが発表されています。
http://www.jica.go.jp/global/disability/seminar.html

 最後になりましたが、これま> で編集担当であった紀谷より引き継ぐことになりました野口が、
今回からdev-infoの編集を担当することになりました。在米日本大使館で開発援助を担当
しています。これまで開発問題に集中的に取り組んだのは,外務省経済協力局調査計画課
勤務の約2年間(95年から97年)で、この時、ODA白書編集作業、ODA大綱原則の運用
(例:中国の核実験を踏まえた対中経済協力のあり方)、環境ODA等につき取り組んだこと
があります。
 まだ編集作業になれておりませんが、自分もこのフォーラムで開発問題につき勉強してい
きたいと考えておりますので,積極的なご意見等をお寄せいただければ幸甚です。今後とも
よろしくお願いします。(連絡担当:野口)